本日は秦野市のK様宅にあるヤマハのグランドピアノの調律に伺いました。
約50年ほど経ったヴィンテージなピアノです。
とはいえそのころのピアノの造りは極めて頑健なのでいまだに現役で仕事をしてくれています!
ただ、ところどころくたびれてきているのもまた事実。

ダンパー(ピアノの音を止める部品)の右端とひとつ飛んで左が、持ち上がってから”ぬるり”と降りています。
これはダンパーの金属軸が通っている穴(1.5から2mm)が湿気などの影響で狭まってしまい動きを阻害している状態です。
「音を止める」というとそこまで重要な感じもしませんがところがどっこい!
ピアノという楽器の性質上「どのタイミングで音を止めるか」は、演奏するうえで多大なる影響を持ちます。
リズムから音色までに関わる重要な要素である「音を止める」機能は、どんなピアノであっても十全でなければなりません!

こんな症状の際には、手持ちの滑走剤(ファルカスを良く使います)を穴に向かって噴射。
ゲットスムース!
うっかりしていて作業後の動画を取り損ねてしまったので文面上ではあいなりますが、無事に正常な動作に戻りました。ほっ。

ピアノをライフワークの一環として初めて頂いたお客様ですので、ぜひいい状態のピアノでピアノライフを楽しんでいただきたいものです。
その一助になれれば調律師としてはいうことなし!